2018年末のウイルス性胃腸炎をきっかけに、鉄欠乏性貧血が発覚したハル。
赤ちゃんの貧血について先生に聞いたこと、そしてハルの経過についてまとめました。
ハルの検査結果と治療
ハルの血液検査結果はこんな具合でした。
問題となる数値は血色素量(Hb)です。
Hb10以下が貧血となり、ネット等によると、Hb9以下で鉄剤の処方適用となるようです。
ハルの数値は御覧の通り7.6、、、中程度の貧血。
ということで鉄剤(インクレミンシロップ)が処方されました。
インクレミンシロップの服用で、貧血はすぐに改善するようです。
服用1か月後に一度経過を見るために血液検査を行います。
そこで貧血が回復していても、貯蓄鉄を増やすために継続して3か月服用します。
鉄剤服用1か月、途中経過
まずは鉄剤を1か月服用したところで、鉄剤の効果が出ていることを確認するための血液検査を行いました。
結果がこちら。
Hbが一気に上がりました!
鉄剤の効果ありとわかったところで、そのままさらに2か月服用となりました。
貯蔵鉄を作るためにも、鉄剤による貧血治療では3か月服用が基本のようです。
(すごい増えたから短く済むかと思ったらそんなことはなかった・・・笑)
3か月の鉄剤服用完了!
無事に3か月の鉄剤服用が終わったら、今度は服用無しで1か月普通の生活をします。
1か月後に血液検査をして、貧血になっていなければ、貧血にならない生活が可能ということで鉄剤卒業。
一方、1か月後の血液検査で再度貧血になっていれば、食事から十分な鉄分を摂れていないということで再度鉄剤服用…。
ハルの結果はHb値にほとんど変化がなく合格!無事に鉄剤を卒業しました!(よかったー)
でもこの頃のハルは毎朝ほうれん草をもりもり食べていたんですが、その後ほうれん草が嫌いになりまして、葉物摂取量が減っています。
このまま長く葉物を摂らない時期が続いたら、またどこかのタイミングで貧血の相談はしたいなと思っています。
女の子って、貧血との闘いだよね。
生後6か月以降&完母の赤ちゃんは貧血になりやすい?
生後6か月~2歳までの乳幼児は、鉄欠乏性貧血に注意が必要だそうです。
赤ちゃんは、妊娠後期に母体から鉄分をもらって生まれてきます。
生まれてきてから半年、赤ちゃんはどんどん大きくなるのでもって生まれた鉄はやがて足りなくなります。
そこで食物から鉄分を摂取するようになるのですが、離乳食はなかなか思うように進まないもの。
よって、生後6か月以降、離乳食が進んでいない子は貧血になっている可能性があるそうです。
赤ちゃんが貧血になるとどうなるの?
大人のように、立ち眩みなどを訴えることができない赤ちゃん。
回りから見える症状が出るのは、貧血がずいぶん進んでから。
軽度・中程度の貧血は症状からはわかりにくいようです。
一番最初に症状が出るのは顔色のようですが、毎日見ているとその変化に気づくのは難しいです。
また、下瞼の内側の色も白っぽくなるようですが、そもそも健常時の色を覚えていなかったりしてこちらもなかなか。。。
実際、ハルは中程度の貧血でしたが、親は全く気づきませんでした。
確かにハルの顔は真っ白でしたが、生まれたころから色白だったこと、親の私も色白だったことから、単に色の白い子だと思っていました。
でも、貧血判明後に久しぶりにお邪魔した桶谷式の助産院では、貧血であることを伝える前に助産師さんがハルの顔色が前より白いことに気づき、貧血の可能性を指摘してくださったので、プロが久しぶりに見ればわかるのかもしれません。
鉄欠乏性貧血がもたらす後遺症はあるの?
ネットを見ると、鉄欠乏性貧血を3か月以上放置すると精神発達遅滞の可能性があるという情報が出てきます。
乳幼児の脳は著しく発達しますが、この発達に必要な栄養素の一つが鉄分なのです。
これについては、ハルを担当くださった小児科の先生に聞いてみました。
その先生が教えてくださったことは↓の通りです。
・これは最近出てきた説で、100%の因果関係はまだ証明されていない。
・鉄欠乏性貧血がもたらす障害の可能性として、言葉の遅れ、自閉症、多動等と言われている。
・数か月ではなく年単位で継続した場合に、発達の遅れや障害などが考えられる。
・母乳に鉄分が少ないことが原因の一つだが、母乳の鉄分を増やすことは難しい。
(そもそも母乳はミルクに比べて鉄分が少な目。※ただし吸収率は母乳の鉄分のほうが良い。
さらに生後半年頃には、母乳の鉄分が最初の頃の6割程度に減っているそうです。)
・混合栄養もしくは、離乳食やお菓子にミルクを利用するのがよい。
・(私は妊娠高血圧症候群だったが)それは関係ない。
・早産、未熟児などの場合、貧血になりやすい。(ハルは2330gの低体重で生まれました)
さらに、私の親戚の医者が小児科の先生に聞いてみたところ、以下のような回答だったそうです。
・Hb6.5以下の場合に発達遅延が起こる。
・生後8か月頃は検査しないだけで貧血はよくある。
・貧血がない方が頭はよくなる。
以上のことから、素人の私なりに出した結論は、「Hb6.5以下の鉄欠乏性貧血が年単位で続いた場合に発達に関して遅滞・障害の可能性がある」ということ。(あくまで素人が、自分を納得させるために出した結論です!!)
大事なのは、あくまで可能性であって、確定ではない!ということです。
担当の小児科の先生には、
「ウイルス性胃腸炎になってよかった。
なったお陰で貧血がわかって治療ができる。
今治療を始めれば全く遅いということはないですよ。」
と言っていただきました。
本当に偶然、ちょっと大袈裟に救急外来に行ったお陰で発覚したハルの貧血。
ショックではあったけれど、早いうちにわかって、そして加療できることはとても良かったと思います。
あ、あと先生によると、夜泣きも鉄欠乏性貧血の影響を受けていると言われているそうで…。
もしこれで夜泣き収まるならなおさら良かったです。
貧血だろうと、貧血でなかろうと、ハルが何かしらの障害を持っていることが将来わかる可能性はあります。
でも、まずは今、目の前の事実に対してできることをすること。
そしてこれから先もその時その時できることをしていくこと。
それが、親にできることかなと思います。
凹んじゃう日も、心が折れそうな日もあるけど、とにかく、ふらふらでも立ち上がる。
老体に鞭打って、頑張るぞーい!
ご参考いただければ嬉しいです♡
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